近年はネットや雑誌などの美容記事の中に、「永久脱毛」という言葉がよく出てきます。永久脱毛とはその名の通り、脱毛処理を行うと二度と毛が生えてこないことを意味しています。ただし、実際に永久脱毛ができるのはクリニックで行う「医療レーザー脱毛」に限定されます


医療レーザー脱毛のシステム


クリニックで行う医療レーザー脱毛というのはレーザー照射機を使用し、レーザーの光によって毛根にある毛乳頭や毛母細胞を破壊することで、毛が生えてこないようにします。毛根が破壊されることで、永久脱毛が可能になります。

レーザーの光は毛に含まれる黒いメラニン色素に反応して強い熱を帯びる性質があり、その熱でもって毛根が破壊されます。なお、レーザーが血液の中に存在するヘモグロビンにまで反応して熱を出しては危険なため、メラニン色素にしか反応しない波長(700~800nm)の光が利用されています。

医療レーザーの光は拡散せずに一方向にピンポイントで照射されるため、狭い小さな部位でも脱毛ができます。また、ピンポイントで狙うために威力が非常に高く、部位によっては針で刺されたような痛みがあります。痛みを強く感じる場合は、麻酔をしてもらってから施術することも可能です。

医療レーザーの種類


脱毛用の医療レーザーは大きく分けて以下の3種類があります。

1.アレキサンドライトレーザー


古くから使用されているレーザーで、太い毛の脱毛に適しています。古い機種のため、痛みが強くなっています。

2.ダイオードレーザー


太い毛だけではなく、産毛の脱毛もできます。レーザーの痛みが多少和らいでいます。

3.蓄熱式レーザー


最新式のレーザーで、産毛の脱毛や日焼け肌の脱毛まで対応しています。痛みはかなり少なくなっています

中でも、脱毛効果の高いのがダイオードレーザーで、料金も低めになっています。蓄熱式脱毛は痛みは少ないですが、脱毛効果がダイオードレーザーより若干劣ります。また、蓄熱式脱毛は料金設定も高目です。

医師や看護師免許が必要


医療レーザー脱毛は毛根を破壊することで人体に傷を入れる医療行為に該当するため、施術できるのは資格を持った医師、または看護士に限られます。そのため、医師のいないエステで医療レーザー脱毛を使用することができません。従って、永久脱毛という言葉は虚偽広告になります。

実際に以前、エステサロンで医師免許を持たずにレーザーを当てて脱毛する「永久脱毛」を行ったとして、医師法違反の容疑で、エステ店長と従業員が逮捕される事件がありました。最近は滅多にありませんが、過去には頻繁にエステサロンの脱毛行為において、逮捕者が出ていました。

毛の毛周期


なお、医療レーザー脱毛だからといって、一度の施術で永久脱毛が完成するわけではありません。実は、毛には毛周期というものがあり、成長期・退行期・休止期という一定の期間のサイクルがあります。1回の施術で破壊できるのは成長期にある毛だけであり、休止期にある毛には効果がありません。一般的に、表面上に出ている毛は全体の20~30%でしかなく、残りはまだ皮膚の中にあります

従って、医療レーザー脱毛であっても、毛周期に合わせて何回か施術を繰り返す必要があります。以下が毛周期の目安になります(個人差あり)。
・ワキ:1年~2年6ヶ月
・スネ:6ヶ月~1年6ヶ月
・腕:6ヶ月~1年6ヶ月
・VIOライン:1年~2年

クリニックの施術におけるメリット


医療レーザー脱毛はクリニックで行うため、施術後に炎症などのトラブルが発生してもすぐに適切な治療を施してもらえます。

また、脱毛機器に関しても、医療機関で使用する機器であるため厳しい安全審査をパスしたものしか使用されていません。一方、エステでは特に審査基準などはなく、安全性に不明な点もあります。

エステの光脱毛


エステで行われている光脱毛はフラッシュ脱毛とも呼ばれていますが、主にIPL脱毛とSSC脱毛の2種類があります。医療レーザーと同様に脱毛する部位に光を当てて黒いメラニン色素に反応させることは同じですが、医療行為に当たる毛根を破壊することができないため、毛の成長を抑制するに過ぎません。

医療レーザーと比較すると照射の出力が弱く、効果にも大きな差があります。ただ、出力が弱い分、光脱毛は痛みが小さくなっています。

IPL脱毛とSSC脱毛の違い


IPL脱毛はIntensive Pulse Lightの略で、キセノンランプを使用した照射機を使用します。キセノンランプはシミやそばかすなどのフォトフェイシャル治療にも使われるライトで、美肌効果があります。光の種類はホワイトライト(紫外線~可視光線~近赤外線までの光)をパルス化(断続的な波長)したものです。一点に集中するレーザーとは違って、自然の光に近く、波長がばらばらで四方に広がるため、エネルギーが弱くなっています。ただ、照射できる範囲はレーザーより大幅に広くなります。

一方、SSC脱毛のSSCはSmooth Skin Controlの略で、毛の成長を抑制する成分の含まれたジェルを塗り、その上から光を当ててジェルとの相乗効果を図ることが、IPL脱毛との違いです。なお、SSC脱毛はクリプトンライトを使用しており、メラニン色素に反応させるというよりも、ジェルの効果を高めるための光と言えます。施術中の痛みはほとんどありません

なお、光脱毛は力が弱い分、脱毛処理をするのに多くの施術が必要であり、医療レーザー脱毛が5回程度の施術ですべての毛の永久脱毛ができるのに対し、光脱毛では部位によっては20回を超える施術を必要とすることもあります。

光脱毛と医療レーザー脱毛の施術期間


医療レーザーは5回程度の施術で脱毛が完了するので、期間としてはほぼ1年で済みます。一方、光脱毛は施術終了に20回程度を要するため、2年は見ておく必要があります。

料金の違い


医療レーザー脱毛は病気や怪我の治療ではないことから、健康保険が適用されないため、全額自費診療になります。従って、料金が高くなっており、全身脱毛5回の施術で30~40万円がかかります。

光脱毛の場合は店舗によって料金が異なりますが、全身脱毛12回で20~30万円が一般的です。料金的には光脱毛の方がだいぶ安くなっていますが、脱毛効果は医療レーザーの方が圧倒的に高いため、施術の継続におけるランニングコストを考えると、医療レーザーの方がお得になることもあります

サービスの違い


接客におけるサービスの面では、クリニックは医療機関ということもあり、あっさりしています。エステは民間のサービス企業ということから、店舗によって差はありますが、お茶やおしぼりが出ることもあります。また、施術中も緊張しないように、気遣ってくれます。

また、施術後のケアとしては、クリニックでは施術後に炎症止めの塗り薬が処方されます。一方、エステでは保湿ケアまでしてもらえるところもあり、やはりエステという店舗がら、美肌ケアに対するサービスが充実しています。

なお、エステは店舗数がクリニックより圧倒的に多いため、仕事帰りに立ち寄れるという利便性があります。

解約


エステで行われる光脱毛は特定商取引法の対象となるため、クーリングオフを受けられます。金額が5万円を超え、1ケ月以上の契約を結んだ際に契約後8日以内であれば、契約を破棄することが可能です。

一方、医療レーザー脱毛は医療行為のため特定商取引法の対象外です。ただし、クリニック(または契約内容)によってタイミングは異なりますが、解約ができるようになっています。また、違約金を取られることは無く、施術した分の差額を返金してもらえます。

適した人


医療レーザー脱毛に適した人は、脱毛効果を確実にしたい人、短期間で施術を終了したい人などです。一方、光脱毛の方は、脱毛とともに肌のケアをしたい人、費用をできるだけ抑えたい人、肌に負担をかけたくない人などが適しています。


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