脱毛後の肌トラブルを防いだり、より美しい肌を保つためには、脱毛後に肌のケアをすることが大切です。しかし、肌に負担をかけるようなケアをしていると、肌が美しくなるどころかトラブルの原因になってしまいます

脱毛後の肌はデリケートになっているので、肌に負担をかけないように十分な注意が必要です。
では、どのようにケアを行ったらよいのでしょうか。

保湿が必要


肌のケアといっても、美白ケア、シミケア、たるみケア、保湿ケアなど、さまざまな目的があります。脱毛後に必要なのは保湿ケアです。

肌の乾燥は、シミ、たるみ、シワ、ニキビなどさまざまな肌トラブルの原因になるので、トラブルのない美しい肌を保つためには保湿ケアが重要になります。

肌の潤いを守ってくれているのがバリア機能です。皮膚は表層から順に表皮、真皮、皮下組織でなっています。表皮のもっとも表面にあるものが角質層で、この角質層が肌のバリア機能の役割を行っています。
角質層は角質細胞と細胞間脂質で構成されています。レンガ塀でたとえることができて、角質細胞がレンガ、細胞間脂質がモルタルにあたります。角質細胞を細胞間脂質がつなぎとめることで、規則正しく角質層がすき間なく並び、これによって肌内部の水分蒸発が抑えられたり、花粉や紫外線などの外部刺激から守る働きをします。

脱毛後の肌は角質層がダメージを受けて弱くなっているため、このままでは肌の乾燥が進行をしてさまざまな肌トラブルにつながります。角質層の回復を促すために必要なケアが保湿です。そのため、脱毛後には保湿ケアを行うのです。

化粧水でのケア方法



保湿ケアには、化粧水、乳液、クリームのいずれかを使用します。まずは化粧水の使用方法についてです。

化粧水は手またはコットンでつけます。肌が弱くなっているときにはできるだけ刺激を与えないようにしたいので、手でつけるとよいでしょう。コットンの場合は肌のすみずみにまで塗布しやすい特徴があるのですが、パッティングするときに刺激になったり、毛羽立ちも刺激になります。

手のひらに適量の化粧水をとり、肌になじませます。顔につける場合は、両手に化粧水を広げて、手のひらを顔に押し当ててなじませましょう

腕や脚など体の場合、範囲が広いので塗り忘れがないように気をつけましょう。背中は手が届きにくくて自分でケアをするのが難しいと思いますが、逆さまにしても使えるスプレーなら背中もケアができます。

コットンを使用する場合は、コットンにたっぷりと化粧水をしみ込ませます。使用量が少ないとコットンが毛羽だってしまい、パッティングをするときに毛羽立ちが肌への刺激になるので、コットンが透けるくらいたっぷりと化粧水をしみ込ませてください。

パッティングをするときには、力を加えないように優しく行います。ベタベタと叩くようにパッティングをすると、脱毛後の弱っている肌の刺激になります。

乳液・クリームでのケア


乳液やクリームは化粧水よりも油分が多いので、化粧水よりも高い保湿力があります。乳液とクリームを比べるとクリームの方が油分が多く含まれています。乳液とクリームの両方を使うと肌には重たいので、どちらか一方の使用で構いません。

手のひらに乳液またはクリームを適量とり、肌に優しく伸ばします。適量は製品によって違い、製品のパッケージに記載されていると思います。



ケアするときには肌をこすらないようにしましょう。角質層はわずか0.02mmと薄く、こすってしまうと角質層は簡単に傷ついて肌のバリア機能が低下をします。とくに脱毛後の肌はバリア機能が低下をして弱くなっていて、わずかな刺激にも敏感なので、優しくこすらずにケアを行うようにしましょう。

ケアをするタイミング


サロンで脱毛をした場合は、脱毛後にケアをしてくれます。この場合、自宅では入浴後にケアを行うとよいでしょう。体を洗ったり湯船に浸かると肌に存在している潤い成分が失われます。失われた潤い成分を保湿ケアで補ってあげるのです。

医療機関で脱毛をした場合、多くの医療機関ではローションなどで脱毛後のケアを行わないようです。医療レーザー脱毛はサロンの脱毛よりも出力が高く肌への負担が大きいので、脱毛後のケアには注意が必要です。肌の状態にもよるので、いつからケアをしてよいのか医師に相談をしてください。肌の状態がよいようであれば、入浴後にケアをしましょう。

カミソリ、毛抜き、除毛クリームなどでムダ毛を処理した場合、処理した直後に肌のケアを行います。ムダ毛処理から時間が経つほど肌の乾燥は進行するので、すぐにケアを行いましょう。

おすすめの成分


保湿成分といっても、ヒアルロン酸、コラーゲン、リピジュア、アロエエキスなどさまざまなものがあります。その中でもおすすめがセラミドです
保湿成分には以下の3つのタイプがあります。
・水分を層の間に挟み込む
・水分を抱え込む
・水分を吸着する

セラミドは水分を層の間に挟み込むタイプの保湿成分です。このタイプは3つの中でももっとも高い保湿力をもっています。ちなみに、水分を抱え込むタイプはヒアルロン酸、エラスチン、コラーゲンなど、水分を吸着するタイプは天然保湿因子などです。

セラミドは細胞間脂質を構成する成分です。乾燥肌や敏感肌は肌のバリア機能が低下しているのですが、乾燥肌や敏感肌は肌に存在するセラミドが減少しているといわれています。細胞間脂質はバリア機能の働きをする角質層に存在しています。セラミドを補うことで肌に潤いが生まれるだけでなく、肌のバリア機能の回復を手助けしてくれます。

セラミドにはいくつかの種類があります。
・牛乳から抽出されるミルクセラミド
・動物から抽出させる動物セラミド
・こんにゃくなど植物から抽出される植物セラミド
・人の皮膚に存在するセラミドと構造を似せて作ったヒト型セラミド
・石油から作られる疑似セラミド
おすすめはヒト型セラミドです。ヒト型セラミドは人の皮膚に存在するセラミドと構造が似ているので、高い保湿力や浸透力を持っています。

ヒト型セラミドの中でもセラミドナノスフィアという成分は、通常のセラミドよりも分子が20分の1と小さくなっています。肌のはバリア機能があって簡単には外部からの成分が浸透しないようになっているのですが、分子を小さくすることで成分が浸透しやすくなります。

通常のヒト型セラミドの場合は角質層の表面付近にしか浸透しないのですが、セラミドナノスフィアは角質層のすみずみにまで浸透をします。

セラミド化粧品の選び方


ある程度の量が配合されていないと保湿作用は期待できません。セラミドは高価な成分なので、化粧品に配合されていると製品の価格が高くなります。

安い製品は配合量が少ない可能性があります。化粧品の量にもよりますが、1本あたり3000円以上のものを選ぶようにしましょう。できれば、配合量が記載されているものが望ましいです。たくさん配合しているようならその成分をアピールしたいので、配合量が記載されていることでしょう。

テクスチャーからもあるていどセラミドの配合量を知ることができます。
セラミドは油に溶けやすい性質があるので、配合されているとドロッとしたテクスチャーになります。サラサラしている場合は、配合量が少ないか界面活性剤を使用している可能性があります

パッケージに詳しい情報が記載されていない場合は、メーカーに問い合わせをするとよいでしょう。
またセラミド以外の保湿成分も配合されていると、セラミドとは違った方法で保湿をサポートしてくれます。